彫金額（ちょうきんがく）

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■彫金（ちょうきん）：金属の表面にタガネで線を彫り、面を削っていくという作業により模様を作り出しています。そのひとつひとつが彫刻師の手作業のため「職人」としての技量が一番発揮できる部分でもあります。 ■日本の彫金（ちょうきん）の歴史は古くは神代より、現代にまで至っております。その中で特に発達した推古天皇・聖徳太子の時代には仏教伝来があり、仏具及び天冠、金具などを文口毛彫ツキ彫などの技法をもって模様を表した平版彫金（ちょうきん）が中心をなしておりました。 ■奈良時代・藤原時代には大仏の台座や蓮華、鎌倉時代・室町時代には義経の大鎧の諸金具・茶道金具、江戸時代・明治時代には室内装飾や絵画風のものなど、多くの作品が生まれ、彫金師たちは、新時代の風潮に適応する新作品を次々と編み出してまいりました。そのなかで次第に日本から世界へと広がっていき、今日に至っております。 ■彫金自体、非常に技術を必要とする工芸品ですが、さらに研究と試行錯誤を重ね、鮮やかな色合いを出すことに成功致しました。